株式会社 アルファインテル
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世界最大の熱帯雨林アマゾンと観光拠点マナウス

アマゾン河流域は南米5ヶ国にまたがり、面積は650万㎢、日本の約18倍にもなる

アマゾナス州( 州都マナウス) は、ブラジル最大の面積を有する州であり、その面積の約98%は未開の原生林が占めている

アマゾンとは

いわずと知れた世界最大の川。流域面積(雨が川に流れ込む地域)はインドの2倍以上で、8ヶ国にまたがるとも言われる。長さこそナイル川に1位を譲るとされるが、大西洋に注ぐ水量は世界中の川の合計の2割に相当し、世界第2位~第9位の川の合計を上回るという。河口から1,500㎞遡ったマナウスでも水面高度は22mしかなく、流れは非常に穏やかである。向こう岸は遥か遠くで、マナウス港付近の川幅は7㎞、河口部では300㎞を越える。一方、雨季と乾季では水位が大きく変化し、岸辺の風景は一変する。アマゾンの流域は世界最大の熱帯雨林で、多種多様な動植物が生息し、新種の発見も相次ぐ。ナマズの仲間だけで500種以上、昆虫は未発見も含め3000万種という説がある。なお、近年の熱帯雨林の消失は地球の大問題であり、国際機関も対策に乗り出している。アマゾンは途方もなく巨大だが、少し足をのばせば濃密な世界の一端に触れることができるだろう。

アマゾン特有の ” オオオニバス”
魅惑の夕日


ジャングルの真ん中の大都市マナウス

アマゾン河中流にある人口約200 万の大都市マナウス

アマゾン最大の都市マナウスはアマゾン観光最大の起点でもある。アマゾン河の本流にあたるソリモンエス川と支流のネグロ川の合流点から、ネグロ川を約10㎞遡った地点にあるマナウス港を中心に市街は広がる。マナウスの名は、インディオのマナオス族に由来するといわれる。
19世紀末よりアマゾン地域が世界唯一のゴム産出地として脚光を浴びた時期、マナウス市は未曾有の黄金時代を迎え、その後アマゾン産のゴムの苗木が東南アジアに移植されて、大規模プランテーションで大量生産されるに及んだ。1920年代以降は衰退の一途をたどるが、1967年にマナウスを中心とする地域がマナウス・フリーゾーンに指定され、規制緩和や税制面の優遇などにより、企業進出が進み(日系企業も40を数える)、人口200万を有する大都市となった。

水深が30 ~ 40 mあり1 万トンクラスの大型船の接岸可能なマナウス港

マナウスの気候と服装

マナウスは熱帯雨林気候で、比較的雨の少ない乾季が6月~11月、雨季が12月~5月である。カヌーなどアマゾン河支流からジャングルウォッチングを楽しむなら、水位の高い雨季がお薦めで、釣りや動物ウォッチングには乾季がベストシーズン。服装は年間を通して、日除けと虫除けを考え、長袖長ズボンを準備したほうがよい。帽子やサングラス、日焼け止めクリームなどは必需品。虫除けスプレーは現地で購入可能。また乾季でも湿度は高く、速乾性素材の衣類は便利。

2011年10月に開通した3600メートルのネグロ川大橋。マナウス市と対岸のイランドゥーバ(日本人移住地あり)を結ぶ

空の玄関口、エドゥアルド・ゴメス国際空港

空軍司令官の名を冠したエドゥアルド・ゴメス空港(3文字コードMAO)は市中心から北に約20㎞に位置する。マイアミからの便(アメリカン航空)が毎日ある(2017年5月現在)ほか、ブラジル国内では、サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア、フォルタレーザなどから直行便がある。

アマゾン、マナウスの観光プラン

マナウスはアマゾン観光の最大の拠点で、数多くのツアーの出発点である。定番は、アマゾン河沿いのジャングルロッジへ行くツアーで、マナウスに到着してそのままロッジに行くという日程を立てるのが効率的。ジャングルロッジへの交通手段は、公共の交通機関がなく、船や車を乗り継いで行くため、ツアーに参加するのが一般的だ。マナウス市内の見どころは旧市街で、アマゾナス劇場や市営市場などおおむね1キロ四方の範囲で徒歩で見て回ることができる。


秘境アマゾン マナウス

市内の見どころは、1 9 世紀後半のゴム景気の最盛期に欧州への郷愁と憧れから生まれた絢爛豪華な建物群。アマゾンの動植物は市場や博物館などで。

アマゾナス劇場

Teatro Amazonas

1896年開場の、当時のマナウスの栄華を象徴するオペラハウス。世界の名歌手などが多く来演した。技術者とデザイナーを欧州から多く動員した折衷の建築だが、内外ともに贅を尽くしている。大理石とガラスはイタリア、鋳鉄はスコットランドから輸入、木彫は木材を欧州に送って施された。入り口前の道路は、遅れて到着する馬車の音を消すために地元のゴムが使われた。現在もコンサートやオペラ、演劇などに使われ、毎年オペラ・フェスティバルが開催される。解説付きの見学ツアーが毎日催行されている。


国立アマゾン研究所

Instituto Nacional de Pesquisas da Amazônia

絶滅の危機にある動植物を調査・保護している国立の研究所。INPAの略称で知られる。日本からのODAによって熱帯雨林に関する共同研究も実施されている。昆虫コレクションの常設展示や飼育されている動物を見ることができる。

アドウフォ・リスボア市場

Mercado Municipal Adolpho Lisboa

1882年開設の建物は名高いパリの中央市場を模している。内部の市場は、アマゾンの珍しい川魚や果物、花などがぎっしり並ぶ様が壮観だ。革製品や民芸品なども揃う。午前中、できれば早朝の訪問をお薦めしたい。

インディオ博物館

Museu do Índio

インディオのキリスト教化事業を進めているサンタ・テレジーニャ教会の修道女が管理運営する。ネグロ川上流域の先住民の生活用具や宗教儀式用の道具、楽器などが数多く展示されている。売店では民芸品の販売もある。

CIGS動物園

Zoológico do CIGS

ブラジル陸軍(第12軍団)管轄下にあるレンジャー部隊訓練センター(CIGS)の中にある。ジャングルでの訓練中に「保護」したジャガーやアナコンダ、トゥッカーノなどアマゾンの動物を多数飼育。園内や付近で軍人を多数見かける。

ピンクイルカと触れ合うツアー

ピンク色のアマゾンカワイルカと一緒に泳ぐツアーは、マナウスから日帰りで参加可能だ。淡水にかかる橋として世界で2番目に長いネグロ川大橋を渡り、ボートに乗換えて、イルカの生息場所へ。フローティングハウスで安全とマナーのインストラクションを受けたら、さあ、イルカと戯れよう!餌をねだるイルカたちと一緒に遊べば、あなたもイルカの友達。ガイドが撮影した水中カメラや360度カメラの画像をスマートフォンで受け取るサービスもある。


野性ワニ観察ツアー

あたりが真っ暗になった夕食後、モーターカヌーに乗り込んで出発。アマゾンの支流のワニ生息地点に到着すると、ガイドが懐中電灯で草の繁みを照らす。あちこちで赤く光るワニの眼。子ワニを捕まえて手にもたせてくれる。

ゴム採取見学

かつてマナウスに栄華をもたらせてくれた天然ゴムの生産は、すっかり東南アジアに奪われたが、アマゾンには現在もゴムの木が自生しており、天然ゴム採取過程の実演が見られる。なお、ブラジルのゴム産業自体は、今日も盛んである。