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リオのカーニバル

迫力のエンターテイメント

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世界最大の祭り 熱狂のリオデジャネイロカーニバル

リオのカーニバル

カーニバルはキリスト教起源のお祭りで、ヨーロッパをはじめ世界中に存在するが、その中でも最も有名なものといえば「リオのカーニバル」だろう。8万人が収容できるサンボドロモ・ダ・マルキス・ジ・サプカイと呼ばれる巨大なカーニバル専用会場で開催される。リオ市およびその郊外に存在するエスコーラ・ジ・サンバの頂点に立つエスペシャル、12チームが2晩にわたって繰り広げるパレードだ。パレードを行う「エスコーラ・ジ・サンバ」がその年のテーマにそって、1年間準備してきた成果を厳しい審査により競うコンテスト形式になっている。会場のサンボドロモは、首都ブラジリアの建築物などで世界的に有名なブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーの設計により、1984年に完成した。2016年に南米で初めて開催されたリオデジャネイロオリンピックのマラソンではこのサンボドロモがスタートおよびゴール地点として使用された。

リオのカーニバルリオのカーニバル

リオのカーニバル

リオのカーニバルの歴史

カーニバルの語源はもともと「お肉よ、さようなら」といった意味で、イースターに向けての禁欲期間へ入る直前に歌い踊り大騒ぎをして「食べ収め」をするという習俗に基づくキリスト教圏のお祭りだ。イタリアが発祥の地で、ヨーロッパを中心に広まり、現在では世界中に数々のカーニバルがある。ブラジルのカーニバルは17 世紀にポルトガルから持ち込まれたが、当時はEntrudoと呼ばれた。黒人奴隷たちが顔に小麦粉を塗りつけ、農園主から古い衣服を借りて、水や小麦粉やおしろいなどをお互いの顔めがけて投げあうなどして数日間ドンチャン騒ぎをした。農園主は奴隷たちが自由に行動することを許し、お祭りを楽しむことを認めた。一年に一度、日常の鬱憤を晴らす機会を与えることで、奴隷が重労働から逃げ出すことを食い止める手段になったからだそうだ。リオデジャネイロのカーニバルは、20世紀に入りAvenidaPresidente Vargas( 中央大通り)が出来た頃から現在のパレードコンテストの形式をとるようになった。

サンバ・エンヘード

リオのカーニバル

エスコーラ・ジ・サンバ

サンバの練習風景
エスコーラのクアドラ練習会場

パレードを行い、競い合うグループの単位を「エスコーラ・ジ・サンバ」と呼ぶ。直訳すると「サンバの学校」だが、サンバを教える学校ではなく、実態に即して言えば「サンバを核にした地域のコミュニティ」だ。「学校」という言葉が使用されるのは、1928年に最初に創設されたエスコーラであるDeixa Falar デイシャ・ファラールの活動拠点に、学校があったからだと言われている。エンヘードが決まる10月頃から、各エスコーラともにカーニバルに向けた練習(Ensaio)を公開する。パーティー形式になっており、入場料を支払えば誰でも観ることが出来る。カーニバル時期でなくてもパレードのサンバの迫力を味わいたい人にはおすすめだ。

 

カーニバルの音楽は”サンバ・エンヘード”

パレードに欠かせない音楽は、サンバ・エンヘードといわれるサンバの一形態だ。毎年決められたテーマに沿った内容の歌詞と曲を、各エスコーラ・ジ・サンバ内で数曲の中からコンペティションによって選ばれる。トップチームでは10 月にはファイナリストが決定し、翌年のカーニバルのオフィシャル・エンヘードとして、CD にも録音される。サンバ好きのカリオカたちはカーニバル時期にはその年のサンバ・エンヘードを口ずさめるようになっているのだ。

リオのカーニバルはいつ?

リオのカーニバルの日程は年により変わるが、どうやって決められているのだろうか。ヨーロッパ起源のカーニバルは、肉断ちなどをするキリスト教の禁欲期間に先立つお祭りで、この期間はイースターの日を基準に決められる。そのイースターの日にちは月の満ち欠けに合わせて決められるため、年により日付が変わる移動祝日だ。つまりイースターの日にちが毎年違うため、リオのカーニバルの開催期間も年によって変わるのだ。毎年必ず金曜日に始まり、水曜日に終わる。トップ12チームのパレードは毎年日曜日と月曜日に行われる。本戦が終わった週の土曜日にはトップチームの上位6エスコーラによるチャンピオンズパレードが行われる。

カーニバル開催期間 チャンピオンズパレード
2023年 2月17日(金)~2月21日(火) 2月25日(土)
2024年 2月 9日(金)~2月13日(火) 2月17日(土)
2025年 2月28日(金)~3月4日(火) 3月 8日(土)

カーニバルのパレードについて

サンボドロモのパレードは下記にある審査項目により採点されるコンテストだ。各エスコーラの持ち時間は65分間~75分間。制限時間を守らないと減点になるため、各エスコーラは1年間かけて準備した成果を制限時間の間に最大限見せなければならない。トップチームGRUPO ESPECIALの12エスコーラのパレードはカーニバル期間の日曜日・月曜日に行われる。1エスコーラのパレード参加人数は2,500人から3,000人。

スペシャルグループ

GRUPO ESPECIAL

バテリア

Bateria

バテリア

衣装やダンサーの華やかさばかりが取り上げられることが多いが、パレードの核となるのはサンバのリズムを奏でるバテリア、打楽器隊だ。最低200 人が列をなして叩き出すリズムの音圧は圧倒的。全員が同じテンポとグルーブで揃わなければサンバパレードは成り立たない。バテリアとして出場できるのは、厳しい練習を乗り越えて来た者だけだ。また、同じように聴こえるかも知れないが、打楽器の演奏にもエスコーラごとに特徴があるのも興味深い。例えば、カイシャ(マーチングドラムの小太鼓のような打楽器)のリズムは、各エスコーラで伝統的に毎年決まったパターンを採用する。また、エスコーラによって必ずある楽器を前面にだしたりしているので、バテリアの特徴に注目するのもパレードの楽しみのひとつにして欲しい。

コミッサゥン ジ フレンチ

Comissão de frente

コミッサゥン ジ フレンチ

パレードの先頭でエスコーラを観客に紹介する役割を持つ10~15人からなる先導隊だ。審査の対象にもなる重要な役割を持つ。

女性旗手&エスコート

Porta Bandeira e Mestre Sala

リオのカーニバル

エスコーラの旗を持つ女性ダンサーと、それをエスコートする男性ダンサー。審査の対象にもなる重要なダンサーだ。


バイーアの女性たち

Baianas

リオ カーニバル バイーアの女性たち

バイアーナとはバイーア州の女性のこと。サンバ発祥の地とされるバイーア州に敬意を表す意味で、各エスコーラのパレードには必ず最低でも70人のバイーアの民族衣装のバイアーナの連ALAがある。

バテリアの女王

バテリアの真ん中で踊る華やかなパシスタ。多くのダンサーの中から選ばれる名誉あるポジション。

パシスタ バテリアの女王

パシスタ バテリアの女王


パレードの審査項目

パレードの採点基準は以下の9項目のとおり。

① バテリア:

 リズムを奏でる300名からなる打楽器隊の演奏

② サンバエンヘード:

 テーマ曲の歌詞および曲

③ アルモニーア:

 リズムと歌と踊りの調和

④ エヴォルサゥン:

 パレードの始まりから終わりまでの踊りのクオリティ

⑤ エンヘード:

 パレードのテーマの物語内容

⑥ アレゴリアス イ アデレソス:

 山車と装飾

⑦ ファンタジーア:

 衣装デザインコミッソン・ジ・フレンチ:10~15名からなるパレードの先頭でエスコーラを紹介する演出部隊

⑧ コミッサゥン・ジ・フレンチ:

 パレードの内容を象徴的に印象付ける先頭集団の表現・踊り

⑨ ポルタバンデイラ イ メストリ サーラ:

 エスコーラの旗を持つ女性とエスコートする男性。エスコーラを代表するダンサーが審査される

人気と実績のエスコーラ・ジ・サンバ

Portela (ポルテーラ)

2017年時点の優勝回数:22回(2回)
2017年に33年ぶりに優勝した伝統あるエスコーラ。国民的歌手パウリーニョ・ダ・ヴィオーラやマリーザ・モンチが所属することでも有名。

Estação Primeira de Mangueira (マンゲイラ)

2017年時点の優勝回数:19回(7回)
圧倒的人気を誇る古豪のひとつ。サンバの重要人物カルトーラは創立者のひとり。バテリアの特徴として1番目のスルドし使用しないのはマンゲイラだけだ。

Beija Flor (ベイジャ・フロール)

2017年時点の優勝回数:13回(8回)
カーニバルが1984年よりサンボドロモで開催されるようになって以降では優勝8回の最多優勝記録を持つ。

Acadêmicos do Salgueiro (サウゲイロ)

2017年時点の優勝回数:9回(2回)
最多のバテリア表彰を受けているサウゲイロのバテリアはFuriosaと呼ばれる。

※カッコ内はサンバドロモができた1984年以降の優勝回数


街中のカーニバル

Carnaval de Rua

コンテスト形式のエスコーラジサンバのパレードが有名だが、リオではブロッコと呼ばれる単位で路上をパレードする形も伝統的で現地ではポピュラー。カーニバル期間は街のいたるところで開催される。

リオの街中でのカーニバル

リオの街中でのカーニバル


リオのカーニバルパレード会場と観覧席

カーニバルサンバ・パレード会場(Sambodromo)は、ブラジルが生んだ偉大な建築家オスカー・ニーマイヤーが設計し、1984年から使用開始された。リオの中心街バイホ・ノーボ地区にあり、全長700m、約8万人収容の基本的にカーニバルパレード用の常設建築物。9番セクター(Setor-9)が外国人用で最も料金が高い。但し一番奥の11番セクターもパレードを1番長く観覧出来るのでお薦め。カーニバルパレードのスタート位置に近い観覧席は、前からパレードを見れる時間が少ないため料金が安い。12番、13番セクターには、”車椅子”の方専用エリアが設けられている。

フリーザ/特別観覧席

フリーザ

6席ごとに区切られた日本的には”升席”で、座席は指定席になっている。パレードコースのすぐ横なので、踊り狂っているダンサーや”山車”もすぐ近くで臨場感満点。チケット代が高額なため欧米人を中心に外国人観光客が多いエリア。スタンド席に比べ、落ち着いてカーニバルを観覧できる。但し目線が低いのでカーニバル会場全体、パレードの後方を見ることは難しい。特別観覧席は A列/B列/C列/D列の4列に分かれている。A列が最もパレードに近く、この列だけ指定して購入ができ、一番高額。B列/C列/D列は指定購入は出来ない。

フリーザ

フリーザ


アルキバンカーダ/スタンド席

アルキバンカーダ

地方の野球場のようなコンクリート階段席で、スタートに近いエリアは自由席。8番、9番エリアは指定席なので安心。カーニバル会場全体、そしてパレードの全てを見渡せる。


カマロッチ/VIP特別ルーム

カマロッチ

富裕層、芸能人、企業招待等で利用される豪華な個室。非常に高額で個室によって収容人数は異なるが、1室12~24名の個室がある。食事、ドリンクはもちろんフリー。