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クイック コンタクト





パンタナール

世界遺産世界最大の湿原地

世界最大の湿原 パンタナール

繁殖時期になると草原や空一面を埋め尽くす鳥の群れがみられる

パンタナール(大きな沼・湿地の意)はボリビア・パラグアイとの国境付近を流れるパラグアイ川東岸を中心に広がる大湿原。その面積は20万平方キロ前後で本州にほぼ匹敵する。3国にまたがる湿原の約80%がブラジル側にあり、その一部(パンタナール全体の2%未満)の乾期でも水が枯れない地域が2000年に「パンタナール保全地域」の名で世界遺産に登録された。

パンタナールは湿原と呼ばれるが、その70~80%は川の氾濫により周期的に冠水する平原地帯であり、雨期に冠水して乾期に向け徐々に水が引いていく。湿原の80%以上が水没する雨期には水平線まで続いていた水面が、乾期には水位が2~5mも下がり、地平線まで続く大草原に一変する。この大変化が、水生動物を捕食する動物を含む多様で豊かな動植物の楽園を生み出したといえる。

野生生物の楽園

8月になるとイッペーの木がピンクや黄色の花をつける

パンタナールに生息する野生動物は哺乳類100種、鳥類700種、魚類400種、爬虫類170種、両生類50種、蝶は数千の変種、種子植物1700種以上 (その数は報告・資料により様々) とされるが、アマゾン同様未発見の種がかなり残っていると考えられる。またパンタナールはワニやカピバラ、各種の鳥類・魚類など野生動物の密度が高いという点でも世界で稀有な地域であり、まさに野生動物の楽園と呼ぶのに相応しい。そしてパンタナールはこれらの野生動物を観察するには、密集した熱帯雨林のアマゾンなどより条件が良い。近年はエコツーリズムが盛んになり、観光客も数日の滞在で様々な野生生物に出会うことができる。この貴重な生態系にも大規模開発などによる環境破壊の危機は迫っており、各種の保護活動が進む。

パンタナールの気候とベストシーズン

どこにでもいるワニ。気がつけば目の前に

年平均気温は24~25℃で、年間を通して過ごしやすい。一般的に乾期の5~9月が冬にあたり冷え込むので、防寒着などの準備が必要。一方、雨期の12~3月頃は40℃以上になることもある。水位が下がる7~10月頃がベストシーズン。数が少なくなった沼や水たまりにワニが集中し、水飲みに来る小動物や繁殖のために集まる鳥などをそこかしこで見られる。また、乾期の方が虫が少なくて過ごしやすい。

北パンタナールと南パンタナールの観光

ブラジルのグランドキャニオン、シャパダ・ドス・ギマランエスの滝(花嫁のベール)

ブラジルのパンタナールはその35%がマット・グロッソ州、65%がマット・グロッソ・ド・スル州に属しており、それぞれ北パンタナール、南パンタナールと呼ばれる。パンタナールでは、川の周りは全て私有地の牧場といってもよく、湿原の90%以上で放牧が行われている。観光客が滞在するロッジなどの宿泊施設は牧場の広大な敷地の一角にある場合が殆どである。パンタナール観光は、時間に余裕のある旅でなければ、空港から宿泊先へ直行し、そこで様々なアクティビティを楽しむのが一般的。どのようなアクティビティが用意されているかは宿泊先とアクティビティがセットになったツアー次第であり、事前に確かめ、また比較して選ぶことをお薦めする。ほとんどのツアーが食事付で、例えば2泊3日滞在の場合、1日目の午後から、車でのサファリか乗馬、ボートでの自然観察や釣り、夕食後はナイトサファリなど。2日目は早朝ウォーキング、その後、1日目に出来なかったアクティビティを楽しむことが可能。2泊3日の滞在で、日本とは別世界の自然に親しむことができる。

トランス・パンタネイラの1 番奥にあるポルト・ジョフレの宿、ポーザーダ ポルト・ジョフレ (Pousada Porto Jofre) の全景

北パンタナールへの入り方

北パンタナールの観光は州都クイアバの空港から、パンタナール縦断道路 (トランス・パンタネイラ) 沿いの宿へ陸路で向かうツアーが多い。クイアバ空港(CGB)には、サンパウロ、ブラジリア、カンポ・グランデ、リオデジャネイロからの直行便がある。クイアバの東約65kmには広大なテーブル状の台地のギマランエス高原があり 「花嫁のベール」 と呼ばれる滝などの見所がある。

南パンタナールへの入り方

南パンタナールの観光は州都カンポ・グランジの空港から、パンタナール内で最大の町コルンバへ抜けるルート沿いやネグロ川沿いの湿原地帯の中にあるロッジへ、セスナ、車、ボートなどを使って向かうことになる。北パンタナールのような湿原に入り込む道路はない。カンポ・グランジ空港へは、サンパウロ、リデジャネイロ、ブラジリアから直行便がある。

パンタナール縦断道路

(トランス・パンタネイラ)

当初の計画では、北のポコネから南のコルンバまで400kmを繋ぐはずであった産業道路。建設途中の大洪水により、南部で建設中の道路が破壊されて工事は中断した。結局北部のポコネから、中間地点のポルト・ジョフレまでの149kmの道路となり、実際は縦断していない。道路はほとんどが未舗装で、大きな水溜まりにタイヤがはまって動けなくなることもある。乾期には、土を盛った道路脇に溜まった水を飲みに来た動物たちを間近に見られる。

南パンタナールの湿原の中にあるロッジにはカンポ・グランジの空港からセスナ機利用で行くことが多い。世界最大規模の大湿原の素晴らしい景色をセスナ機上から楽しめる。またモーターボート利用で行くロッジもある。

パンタナールの宿泊施設

パンタナールでは、鉄筋、高層のホテルはない。ほとんどの宿泊施設は平屋建てのロッジ風で、場所がら豪華な施設は存在しない。雨季と乾季で水位が大きく変化する川沿いの地域では高床式の建物が見られる。10~20部屋ぐらいの規模の施設が多く、大抵の宿は電気がひかれ、エアコン付きで温水シャワーが出る。周りは本当に自然だけでレストランや売店はないので、食事は3食付きが普通。水は地下水を利用していることが多く、排水は独自の浄化システムを採用している為、トイレには紙を流さないように注意が必要。

南パンタナールの湿原の中に建つロッジ ” カイマン” (Caiman)

北パンタナールの ” アララス・エコ・ロッジ” のレストラン
北パンタナールのポーザーダ・リオ・ムトゥンの外観と客室


パンタナールのアクティビティ

モーターカヌーで湿原めぐり、そしてピラニア釣り

エンジン付きのボートやカヌーで川や沼を進む。水量の多い時期は奥の方まで行くことができ、いきなり魚がボートに飛び込んでくることもある。また釣り糸に鶏肉や魚の切れ端をつけただけでピラニア釣りができる。ピラニアは種類が多く、アマゾンのピラニアより大きい。

釣り天国でフィッシング

パンタナールでは、釣りに関して様々な規制があるが、営利目的ではない個人であれば(産卵期を除き)釣りができる。黄金の魚ドラードをはじめピンタードなど世界中の釣り人の憧れの淡水魚が400種以上棲息している。釣りが目的なら、道具が揃っている宿をお勧めする。

サファリカーで動物、鳥類ウォッチング

荷台にイスを取り付けたサファリカーで広大な敷地内を走り、動物や鳥などを観察する。目の良いガイドが色々な生き物を見つけてくれる。夕食後、暗くなってから出かけるのがナイトサファリ。サーチライトで暗闇を照らしながら動物を探す。運が良ければ、ヒョウやピューマに遭遇することもあるかも。

ホーストレッキング

車では行けない森の中や水が溜まっている湿地へも馬に乗って行くことができる。馬はよく調教されているので、初めてでも最初に基本動作を教わり気軽に参加可能。馬上からの視線は思いのほか高く、全く違った景色を楽しめる。また馬の腹辺りの深さのところを歩くこともあり、スリル満点だ。

パンタナールの動物たち

体長1m 以上になるオオアリクイ。ひも状の長い舌を器用に使ってアリを食べる
日本でも大人気のカピバラ(世界最大のげっ歯類)は50万匹いるともいわれ、家族連れで行動する様子が見られる


ミナミコアリクイは体調35 ~ 90 センチの小型のアリクイで、肩から背中にかけての黒い模様が特徴。樹の間を尾を使って移動する
堅い甲羅で覆われたアルマジロ。現地では食用にされる。その肉は非常に美味しいらしい


パンタナールのハナアライグマは、イグアスのハナアライグマほど人に慣れていない
成長すると2.5mになるワニ(カイマン)は300万匹以上棲息するとされるだけに、文字通りそこらじゅうにいる


鋭い歯を持つ獰猛な肉食魚ピラニア。釣れたら刺身やフライにして美味しく食べられる
ジャガーは南米で最も大きいネコ科の動物。パンタナールが最も観察しやすいと言われる


パンタナールのシンボルともされるトゥユユ(ズグロハゲコウ)はコウノトリの仲間。高い木の上に巣を作り、つがいは一生涯連れ添う