株式会社 アルファインテル
(ALFAINTER TRAVEL INC.)
観光庁長官登録旅行業 第1835号 (第1種旅行会社)
Tel (03) 5473-0541
〒105-0003 東京都港区西新橋1-20-10 西新橋エクセルビル7階
都市名 クスコ (Cusco)
人口 約35万人
天気 (リンク) http://www.accuweather.com/ja/pe/cusco/cusco/quick-look.aspx
高度 約3,400メートル
観光スポット アルマス広場、カテドラル、12角の石、サント・ドミンゴ教会(太陽の神殿)、サクサイワマン
★カテドラル
アルマス広場に面して建つカテドラルは、インカの創造神ビラコチャの神殿跡に建てられたものです。約100年の歳月をかけて1654年に完成したこの大聖堂は、アメリカ大陸に建つコロニアル様式の教会の中でもひと際壮麗な存在として知られています。土台はラテン十字の形にデザインされ、建材の石はサクサイワマンから切り出されたもの。1659年に屋根に取りつけられた鐘は南米一の大きさで、その音は40キロ先まで届くと言われています。 内部も見どころが多く、300トンの銀を使ったメイン祭壇や褐色の肌のキリスト像「セニョール・デ・ロス・テンブローレス」、数々の優れた宗教画があります。中でもマルコス・サパタの『最後の晩餐』で、メインディッシュにクイが描かれているのがいかにもクスコらしいと言えるでしょう。クイは南米の食用モルモットで、この姿焼きはクスコの名物の料理のひとつ。特別なときに食べる御馳走です。 セニョール・デ・ロス・テンブローレスは、幾度かの地震に見舞われたクスコでは地震の神として崇められ、年に一度だけ、イースターマンデー(イースターの翌日の月曜)にその神体が神輿に載せられ、教会を出て街を一周します。 普段の早朝には、地元の人たちが朝の礼拝に通う教会でもあります。
★サント・ドミンゴ教会(太陽の神殿) インカ帝国時代には、コリカンチャと呼ばれる太陽の神殿があった場所です。太陽を崇拝したインカの人々にとっては正に世界の中心であり、信仰の中心でした。今でも現地の人の多くは「コリカンチャ」と呼んでいます。 当時は内装には金がふんだんに使われ、金製品も多くあったそうですが、それらはすべてスペイン人が持ち去り、溶かして本国に送りました。他のインカの建築物同様、太陽の神殿はスペイン人によって破壊され、その上にはキリスト教のサント・ドミンゴ教会が建てられました。土台だけはインカ時代のものがそのまま残され、その後二度見舞われた大地震で教会の建物は崩壊しましたが、土台はびくともしなかったことから、堅牢で精巧なインカ建築を証明するものとしてもよく語られます。 Avenida El Solの通り側から眺めると、神殿の上に教会が建てられているのがよくわかり、インカとスペインの建築様式の違いを知ることができます。 毎年6月24日に行われる太陽のお祭りインティライミは、早朝にここの庭から始まります。
★12角の石 「カミソリの刃一枚も通さない」と言われる精緻な造りで知られるインカの石組みの中でもとりわけ有名なのが12角の石です。アルマス広場からほど近い宗教美術博物館の礎石のひとつで、Hatunrumiyoc通り沿いの壁面に、ほかの石と共にきれいに隙間なくはめ込まれているため、すぐにはそれと見つけることが難しいかもしれません。実は13角、14角の石もあります。ジグソーパズルのような見事な石の組み合わせを確かめながら、通りをゆっくり散策するのも楽しいでしょう。 12角の石がはめ込まれている土台の上には、かつてはクスコ王国6代皇帝インカ・ロカの宮殿が建っていました。スペインが街を破壊したときに宮殿も壊されましたが、この堅牢な土台はそのまま利用され、上には現在の宗教美術博物館となる建物が建てられました。幾度かの大地震にもびくともしなかったこの石垣ですが、車輪も鉄もないインカの時代にこのように大きな石を運びこみ、強固な造りに仕上げた当時の建築技術は驚嘆に値します。
★サクサイワマン インカ時代の要塞跡で、宗教施設としての役割も兼ね備えていたと言われています。1536年、インカ皇帝マンコ・インカ・ユパンキが、ピサロ率いるスペイン軍からクスコを奪還しようと徹底抗戦した際の拠点となったことでもよく知られています。 クスコの街を見渡す高台にあるこの遺跡は、聖なる動物ピューマの形に作られたというクスコの街の頭の部分にあたり、360メートルにわたりジグザグと続く3層の巨石群はピューマの歯にたとえられます。クスコでは採れない石が使われており、車輪のない時代にどのようにこれらの巨石が運ばれてきたのかはまだわかっていません。 南米三大祭りのひとつインティライミは、毎年6月24日の朝にサント・ドミンゴ教会(太陽の神殿)でスタートを切り、ここサクサイワマンでクライマックスを迎えます。インカ王、インカ帝国民に扮した一団が豊作を祈願しながら街を練り歩く後を、街中の人がいそいそとついていきます。最後にはここサクサイワマンで儀式が執り行われ、リャマの心臓が生贄として神に捧げられ、祭りは締めくくられます。 遺跡の横に建つ白いキリスト像は、アルマス広場からも見上げることができますが、ぜひこの高台からクスコの町並みを一望することをお勧めします。広場からは徒歩でも20分ほどで行くことができます。